今から半年前、お書道を習いはじめて3年が経過した頃の私は、”四角い紙に丁寧に配列良く文字を収める”という基本的な書き方が続き、それが何となく「惰性」となっておりました。
全国組織の「書道芸術院」という比較的大きい会派にお世話になっておりまして、月に一度会報の「競書」が発行されています。
「競書」とは、毎月課題が出され、それを提出して級を競い合うもので、その課題と結果が掲載されている小冊子です。
当時三段をいただいていた私は、その競書を見るたびに、全国の他の書道教室の私と同じ三段の方の作品をよく参考にさせていただいておりました。
私は”四角い紙に丁寧に配列良く文字を収める”という書き方しか出来ないのに、同じ三段でも芸術的に書道家が書くような”文字ごとにメリハリをつけた迫力のある創作の作品”が掲載されています。
私はそのような書が書きたいのだけど、書き方がまるでわからないのです。
毎月競書を元に課題が出るのですが、この文字をどう書いたら迫力のあるアートな字になるのだろう、と悩んでしまいます。
あまり変形させてしまうと「ふざけてるのか!」と怒られてしまいそうで、”書いてみる”ことすら出来ません。
一応、競書にお手本があるのですが、これはこれでクオリティが高すぎて筆の運び方がわからず挑戦できません。


しかしこのままでは進歩がないので、ある日当時の書道教室の指導者に、競書のお手本に対し筆の運び方・書き方を伺ってみました。
すると、「どうなんでしょうね、こういうのは上手な先生が書いてるからねえ、それより古典の書体を練習してください」と濁されてしまいました。
私が「私にはこういう書はまだ早い、と言うことですか?」と聞くと、やはり何となく濁されてしまいました。
他所の三段どころか二段の方も、荒削りながら主張を持った作品を書いている。
指導者の方は自分では書けるのだけれど、教えることが出来ないのか?面倒なのか?と思うようになってきました。
このままでは時間の無駄だと判断して、3年お世話になった書道教室を辞めました。
私は見切りは早いです!
もっと視野を広く持つ必要があるはずです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー千葉市緑区の書道教室のお手本1

あって私の悩みを承知して下さる先生に出合う事ができました。
物事を学ぶ中で必ず訪れる「過度期」、この上がらず下がらず横一線が続く悶々とした状況を打破するためには、「刺激」が絶対に必要だと私は確信しております。

私は整体術を習った後に、カイロオステ技法という難しい手技療法を5年学びました。
5年間の中の2年間はまるで過度期そのものでした。
「もうあの思いはしたくない」という気持ちもあったのだと思います。
そして出合えた先生による「刺激」は凄いものでした。

私の思いを理解して?くださってのことなのか、最初から迫力満々のお手本を頂き、その字にたじろいでしまいました(汗
朱や黒の墨汁ではなく、丁寧に墨を磨って気持ちを入れて書いてくださったお手本なのです。
画像ではわかりにくいですが、書き付けられた文字に墨の磨り粒がザラザラとこびり付いて描かれているのです、気合いが入ってます!
私:「先生、最初にお話したように、私は三段とは言っても昇段試験で三段をいただいただけで、このような芸術的な字は書いた事がありません。私の身の丈に合ったお手本をお願いできませんか(必死」。
千葉市緑区の書道教室のお手本4先生:「そうですかぁ、うちの教室ではこの位は高校生が書いてますよ」。
私:「・・・・・・・・・・・」。
私:「では、筆の運びをご指導願えますか?」
先生:「勿論です、こういう創作を最初から書ける人なんていません。何回でも同じ質問をして良いですし、私もおそらく何回も同じことを言いますよ」。
先生:「少しずつでもいいから、こういう創作が書けるようになると楽しくなります。川崎さんは悩んでしまって筆が止まっているでしょう」。
お見通しなのです。

先生:「とりあえず秋の昇段試験がありますから、今はそっちに集中して、試験が終わったら創作をやりましょう」。
先生も私ごときの昇段試験に集中して下さるくらいの勢いを感じて、安心感が込み上げてきました。
この先生はスゲーパワフルな人。
大きい条幅(幅350㎜x縦1350㎜)の紙を床に置いて、立ったまま中腰で書いちゃいます!
小柄な女性の先生です。
新しい教室のある千葉市緑区は小学校をはじめ、学校のお習字・お書道が盛んな地区だそうです。

~~つづく~~