六十肩という病名はありませんが、私達の平均寿命が長くなり、60代でも若い体の方がいらっしゃいます、そう呼んで間違いではないと思います。

そのためか60歳前後の年齢の方で、肩の痛みをうったえる方が多くなりました。

楽楽屋にお越しのお客様だけで月に3人ほどいらっしゃるので、きっとかなりの人数の方が苦しんでおられると思います。

 コブシ60歳まで大きな病気も無く、肩や腰の強い痛みも無かった(あるいは忘れてしまう程度)方が、ある日より肩の強い痛みに襲われるようになります。

 肩の痛みには段階があって、急性期(疼痛が最も強く現れる)、慢性期(疼痛は軽快しているが運動制限が残る)、回復期のおおよそ3段階です。

とくに50代に多く発生する五十肩と同じと考えて良いと思いますが、60歳前後では日常の運動量が50代に比べ少ないせいか、急性期の期間が短い、あるいは殆ど感じられない場合が多いように思います。

そのため腕を挙げなければ痛みの存在に気付かず、発見が遅れる場合も少なくないようです。

そして慢性期と記述した症状のまま「疼痛は軽快しているが運動制限が残る」という状態が長く続く、あるいはそのまま可動域が狭くなっていくというパターンにもつれ込んでしまいます。

 私も49歳の時に五十肩を体験しましたが、腕をよく使う働き盛りの急性期は泣くほど痛く、とても苦しい思いをいたしました。

「なんとかこの痛みから逃れなくては」と、いろいろな施術を試みましたが、少し良くなってきても、仕事柄腕をたくさん使うため、またすぐ激痛が襲ってきて眠れない日も続きました。

私の場合は特に酷かったと思いますが、背中の大きい筋肉を根気良く施術することで徐々に回復しました、現在はダンサーのように両腕がきれいに挙がります(笑

 まだまだ60歳の若さで「動かさなければ痛くない」という状態で「いいや」にしてしまうと、首の可動域も狭くなり肩甲骨も硬くなってしまいます。

そして何より胸椎(背中の背骨)が稼働しにくくなって、その箇所の脊柱神経が司る内科神経の連絡が不十分になり自律神経失調症につながる可能性もあります。

60代の自律神経失調症の方がとても増えています、「始まりは体の痛みから」です。

そのまま運動することが”おっくう”になり、脊柱管狭窄症につながる可能性は否定できません。

更に動けなくなりロコモティブ症候群(運動器機能低下症)となり、寝たきりになる場合も考えられます。

 脅かしているようですが、60歳は「健康体」と「寝たきり」の分かれ道です。

私は、AさんとBさんは同い年なのに何故こんなに「体力とやる気」が違うのだろうか?と考えさせられる場面をたくさん診させていただいてきました。

 毎日6km歩いていた64歳の男性が、ある日心配することではない程度の内科の手術を受け、1ヶ月間自宅療養で歩かないでいたところ、強い腰痛が発症してしまいました。

心配に思う奥様よりお電話を頂き、最初はパジャマでお越しになるほどでした。

現在は月に1度のメンテナンスにお越しになり、毎日4kmのウォーキングと週に2度のゴルフと家庭菜園を楽しんでおられます。

まるで別人です。

放っておいたらきっと寝たきりだったかもしれません。

「体と心」をゆっくりと上手に動かしていきましょう。

 お手伝いさせていただきます。    0475-22-7147