前編の続き 

 外科のドクターより手術によってかかる時間と段取りの説明をいただいておりました。

体内に3年間入れてあったカテーテルの体内側の出口に、「フィブリン」と言うたんぱく質の成分が癒着している事が考えられるそうです。
これは1年以内位なら柔らかく体外からカテーテルに圧をかけなどすると取れる場合が多いそうですが、さすがに3年物は硬いノリのような状態になっている可能性が高く、体外からアプローチすることはどうにもならないそうです。
 恥骨の上部辺りを、ドクターの指が3本入るくらい切って中のカテーテルを引き出して、癒着している「フィブリン」を掃除すればよいだけの20分程の軽手術の予定です。
しかし開けてみなくてはわからず、胃を保護する「網膜」が絡みついていると、それを切って取り払うのに60分位かかります。
そして最悪カテーテルそのものが使用できないほどの状態であれば、新しいものと交換するため2時間くらいの手術になります。
とにかく「腹膜透析」が出来る状態にします。
との説明をいただいております。
そして「麻酔」ですが、「フィブリン」と「網膜」を掃除するだけの手術であれば、基本的には下半身麻酔で良いらしいのですが、心臓に負担をかけないために「全身麻酔」で行いますと説明されました。
素人感覚では「全身麻酔」の方がよほど心臓に負担がかかると思うのですが、麻酔科のドクターの説明はこうです。
「下半身麻酔は背中側から細いカテーテルで麻酔を注入します」。
「その時に適量と思われる量を入れますが、万が一多かった場合は急に血圧が下がり危険な状態になった時に、入れてしまった薬は抜くことができません」。
全身麻酔であればバイタルを見ながら、増やしたり減らしたりの調整ができ、対処ができやすいのです」。
との事、なるほど。
 「手術が終わりましたので、ご家族様は集中治療室にお越しください」と連絡がきたのがOP室に入ってから2時間後でした。
ずいぶん長引いたのでカテーテルが使えず交感したのかな?と思っておりましたら。
外科のドクターより、「前の手術が長引いちゃってすみません(笑」
「やはり僕が思っていた通りフィブリンが硬く付いていたものを、手で取り払うだけで30分位で終わりました」。
手術が終わった直後に母はさっさと目を覚まし、「今、何時?」と聞いてくるありさまだったと言う。
その「今、何時?」と言う越えを聞いた麻酔科のドクターが外科のドクターに、「良い意味で拍子抜けだね」と声をかけたそうです。
それほど麻酔科のドクターにとっては慎重な勝負だったようです。
立ち会って下さった担当医である腎臓高血圧内科のドクターが、「僕たちOP室にいるスタッフ全員が呆れてしまったくらいお元気です」と仰っておりました。
更に外科のドクターより、「麻酔科の先生の要望で今ここに(集中治療室)お母さんはいますが、僕はもう一般病棟でいいと思うんですが(笑」

更に更に「今夜は食事をとってもいいですよ!」2015811みそなぎ

外科Dr 「これだけの大病院なので、何時急患が入ってもおかしくないです、その時はお母さんはさっさと一般病棟に移ってもらいますよ」。
だそうです、私たちも家内と姉夫婦と4人で顔を持合わせ、呆れてしまいました。
もう一度言います、恐るべき”大正生まれ”。
さて、これから腹膜透析の練習が始まります。