西洋医学で”老人性うつ”と診断される患者さんは、原因不明の身体的な症状を訴える方が多いと言われています。
たとえば肩・首が痛いと言って医療機関を受診します。
西洋医学の医療機関ではレントゲンを撮ります。
骨しか写らないそのレントゲン画像を見て「異常は無い」といい、痛み止めの薬とシップ薬が処方されて「様子を見ましょう」と言われます。
痛みが治まれば、それで終わり。

痛みが治まらなければ再度受診して、今度はMRI画像を撮り更に詳しく検査をします。
MRI画像でもそれほどの異常は無いけれども、患者さん本人が痛みを訴えているため、原因を告げなくてはいけないので、少々の椎間板の異常箇所を見出し「ここが原因で痛いのかもしれませんね、リハビリで治療しましょう」となります。
首の牽引と電気治療器をあてるだけのリハビリ?を指示されます。
そして治るも治らないもリハビリに期待が持てず、通院が面倒になって治療が終了。
これが通常のパターンです。

しかし高齢者さんは治療を終了せず、再度診察を受けます。
あるいは医療機関を変えて受診します。

医療機関によっては痛み止めの注射を打つところもあり、それに通います。
通いながら、首・肩の痛みとは別に、腰の痛みを訴えます。
右足の痛みを訴えます。
最近眠れないと訴えます。


そうすると”老人性うつ”と診断されてしまいます。
ここで診断の基準は、『各検査で病気がないと判明しているのに、体の不調を訴え続けること』だそうです。

たしかに”老人性うつ”の兆候はあるのかもしれませんが、レントゲンやMRIで見極めできない疼痛もあります。

楽楽屋の患者さんで”老人性うつ”と診断され抗うつ薬を処方された方を現在治療させて頂いてますが、彼女が喋るお話にはまとまりがあり、文法もすこぶる良く、落ち着いていて、言葉が思い出せなくても周囲の人が理解できる”たとえ”を活用します。
内科の疾患もありません。
ただ、「肩が痛い」と言っているだけです。
ご本人も当然処方された抗うつ薬は飲んでいません。
生活環境のお話を聞くと、数年前に千葉市緑区に引っ越して来たそうで、たしかに昔に比べるとはり合いの無い生活だそうです。

仮に、”うつ病”とそうでない状態の紙一重としても、高齢者のモチベーションを下げるようなことを言うと、それがきっかけとなり悩み初めてしまう可能性があります。

整形の医療機関が面倒くさがっているようにしか思えない。

要介護者を減らしたいのに、医者が増やしてどないすんねん!