パラリンピック 車椅子バスケットボールと健常者Ⅰ

あのウサイン・ボルトが日本選手達に握手を求めてきました、日本選手が世界を揺れ動かしたのです!
凄すぎます\(^o^)/
日本選手の皆さん、おつかれさまでした、ありがとうございました。

オリンピックだけではなくパラリンピックも観戦して頂きたいと、連盟も一生懸命に活動されています。
パラリンピックのテレビCMも盛んに放送されていますね。

さて、パラリンピックと言えば、車椅子バスケットボールと連想してしまうのは私だけでしょうか(^.^)
見どころは、ただ点を捕るだけではなく、敵の選手との凄まじいクラッシュや車椅子を機敏に操作する迫力にありますね。パラリンピック車椅子バスケットボール
バスケットボールといえば、背の高い選手がボールを奪い合い点とり合戦というイメージですが、車椅子バスケットボールは視点が違って別のスポーツのように感じます。

近年その迫力に感銘して、車椅子バスケットボールを始める人達が増えてきているようです。
それは下肢に障害を持った人達に限らず、健常者の大学生達がチームに入って一緒にプレイをしているのです。
きっと障害者と健常者の隔たりを持たずに、一緒に迫力あるプレイができることに興味を持たれた事なのでしょう。
その心意気は素敵ですね、他の種目でも出来そうですね。

ただ、テレビで健常者が車椅子バスケットボールをやっている姿を観て、私なりの不安が起きて来ました。
それは健常者の身体の心配です。
「退化」とも言えるかもしれません。

下肢に障害を持った方達に出来ない運動が2足歩行です。
プレイを観ていると、障害のある選手は骨盤と下肢を車椅子にベルトでしっかりと固定しています。
下肢の可動が出来ず踏ん張れないため固定していないと、車椅子から身体が振り落とされてしまうからです。
失礼な表現ですが、下肢が動くなら車椅子バスケットボールをやっていないと思います。
今後、下肢の可動が望めない方達が”自分に出来るスポーツ”としてやっているのです。

健常者は両下肢で車椅子のステップに踏ん張れるため、骨盤の固定は必要なく振り落とされる心配はありません。
車椅子に座った姿勢で、暴れまくる上半身をお尻と足で支える事が出来るのです。
もちろん、足(踵から下)で支える為には,脚(太ももから下)の筋肉を使い、突っ張るように力を入れていることでしょうし、腹筋も相当必要です。
心配になったのは、あたりまえの事なのですが、健常者はプレイや練習が終わったら歩いて帰るべき運動能力が必要であり、実生活でそれを要求されているということです。

私達が2足歩行をするために必要な可動組織があります。
言うまでもありませんが、股関節・膝関節・足首の関節・足の関節・足指の関節です。
何処かの動きが低下すると、スピードが落ちたり、左右にぶれてしまいます。
しかしこれらの組織はあくまでも2足歩行で歩くためのパーツであって、それだけだと歩くたびに身体が左右に揺れたり、上下に昇降する様な歩き方になってしまいます。
身体が揺れないようにようにシャナリシャナリと歩いたり、ランニングや跳躍力を活かす為には骨盤全体と腰部・背中、”左右の腕の振り”等がバランス良く可動しなければなりません。
「体幹」ですね。
体幹は記憶されているため、私達が歩こうとすると一緒に腰部・背中、”左右の腕の振り”等がバランス良く可動してくれます。

そして更にしなやかに歩き続ける為に最も大切な関節が「仙腸関節」と呼ばれる組織です。
健常者の車椅子バスケットボールは、この仙腸関節の可動を制限してしまうように見てとれるのです。
仙腸関節とは聞き慣れない名前ですね。

次回、仙腸関節について少し書かせていただきます。

 

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