医師の力?

71歳で普通に歩ける女性が、足腰の痛みを訴えて「整体施術を受けたい」とお越しになりました。
現在、健康のために朝・夕と20分づつゆっくりとウォーキングをしているそうです。

お話を聞くと、週に1回介護保険で整形外科のリハビリテーションを受けているらしいのです。
「介護保険を使っているのですか?」と私が聞き直すと。
「はい、私は(要支援1)なのよ」とのお返事でした。
こんなに歩けるのに要支援1とは…
私も5年間、母親の介護をしてきて興味があったので、そうなった(要支援1を取得した)経緯をうかがいました。


半年前に腰が痛くて、茂原市近郊にある長生郡市内の整形外科を受診しました。
週に1度のペースで受診して、股関節・膝・お尻・腰の痛みを訴えたそうです。
それにより身体の各部位のレントゲン・MRI検査をしていただきました。
しかし何処にも異常は無く、湿布薬を処方されたそうです。

それでも身体の痛みはあったので、また翌週も受診しました。
すると医師より「身体に異常は無いので、介護保険を使ってリハビリテーションが受けられるシステムがあるから、それに通ってみましょう」との提案をされたそうです。

本人は医師の指示通りに書類に記載し、茂原市役所で手続きをして介護認定の審査を受けました。

私から見れば、この71歳の女性が介護認定を受けられるとは思えません、ところがそれが「要支援1」になったのです。
しかしリハビリテーションの施設側は満員です、「要介護2」の人が順番待ちをしている状態です。
それなのに週1回のサイクルに入り込めたのです。
本人は何も知らず、こういうものだと思って言われるようにやっているだけなのですが、割り込みにも程があります。
私もそこのリハビリ施設に中々入れない事をよ~く知っています。

力のある医師の言添えがあればそうなるのか?
介護申請の書類にも医師の診断を記載すれば、そうなるのか?
矛盾です。

しかし現実は甘くは無く、医師の手から離れ、言われる通りにリハビリテーションに通っていた71歳の女性は、1年後の介護認定審査で、お元気なため介護認定「要支援1」をはずされてしまいました。
もう介護保険を使ってリハビリテーションへ通えません。
ご本人は何があったのか、何でこうなったかわかりません!
逆にお気の毒です。
最初から介護認定を受けなければ、それならばそれで良かったのにと思います。

だんだん介護認定審査が厳しくなっていきます。
予防医療を心がけて行きたいですね!

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