かれこれお書道を習い始めて5年と半年が経過しました。
手に掛けたものは決して諦めない性格の私ですが、よく続いていると自分でも感心します。
ちなみに決して諦めないのは、夢中になれるものの場合であって、途中で飽きてしまったり、このまま続けていてもあまり意味が無いと判断したものの場合は別です。

運動や筋トレは続ける意味がすごくあるのに、続かない…

かと言って、5年半習ってきたお書道が決して楽しいわけではないのです、よく続いています。
だから自分でも感心しているのです(笑

毎年9月15日締め切りで所属する会派の昇段試験があります、1年に1回です。
今年も7月頃から昇段を求めて「漢字部門」の課題に取り組みました。

試験の課題は「楷書24文字」「行書10文字」「草書6文字」を本部で決めた書体の中から選び出し、それを提出します。

楷書とは私達が日頃使っている現代の漢字に極めて近い物で、画と画が繋がらない・略すことも無いスッキリした文字です。
指定された楷書書体を原文そっくりに書く『臨書』と呼ばれるスタイルです。

行書は画と画が繋がったり、字と字をカッコ良く繋げたり、どれかを大きくしたり、どれかをカスレさせたり、10文字を創作力と芸術力でバランスをつけて描きます。

そして草書ははっきり言って私から見れば字ではない、現代人にまったく縁の無い古代文字です。
紀元の頃はこんな風に書いたのかな?というイメージだけが頼りと言うか、石や木を彫ったり、岩を削ったりして当時の文字が現代に残されているものをやはりそっくりに書く『臨書』で提出します。
何千年かの経過の中でいろいろな書道家が自分たちなりに古代を創造し解釈して書いてきた文字を、平成30年の生徒が書くのです。
昇段試験だからやりますが、将来必要は無いと思います‼



さて、「草書」と「行書」はそんなわけなのですが、問題は「楷書」です。
現代の書道は、私達が慣れ浸しんでいる「楷書」から学び始めます。
歴史上では「草書→行書→楷書」と進化してきたものですが、学ぶ時は逆の順序になります。
そのため、「楷書」は習い始めはたくさん書いたのですが、現在殆ど書いておらず、丁寧に四角くきれいに書くことがこれほど難しい事かと改めて感じさせられます。2018公益財団法人書道芸術院課題

今回の昇段試験で、私が「楷書が苦手だ」とスーパー師匠に相談したところ、過去に昇段試験で見栄えが良く、審査員にアピール度の高い枠線を書き入れた作品を提案されました。

画像の作品は必死で私が書いたものですが、取り組む前にこのようなお手本を頂いた次第です。

枠線を入れることで文字の配列も良く見え、何よりくっきりとたしかに見栄えが良くなります。

いただいたお手本を見た瞬間は「この枠線は何で書いたのだろう、マジックかな?だとしたら太さは何ミリ位のぺんだろう?きっと水性の太字のサインペンだろう」と感じておりました。
何故ならきれいに線が引かれているから、定規を使って水性のサインペンで書いたのだろうと確信を持っていました。

念のため同じペンが欲しいのでスーパー師匠に「この線は何で書いたのですか?」と伺いました。
するとスーパー師匠は一瞬沈黙を置いて「フリーハンド」とお返事されました。
今度は私が一瞬どころか、少し固まって「フリー?もしかして筆で書いたんですか?(@_@;)」と聞き直すと。
「そうですよ、高校生もみんな書いてますよ」との事。

私はペンの種類が知りたかったため、質問の仕方がスーパー師匠には一瞬通じなかったのでしょう。

さて、帰路の車中であんな線が筆で墨で書けるイメージが湧かない。

人生はお勉強ですね、それにしても何かにつけて高校生を引き合いに出す師匠ってどうでしょう!