介護という言葉が身近になってきました

いずれ自分も親の介護をするのであろう、と気持ちでは承知していたのですが、何処か他人事のように感じておりました。
父親が4年前に85歳で他界してから、母親はやっと自由が訪れたような顔をしておりました。
まだこの段階では「介護」などとは程遠い感じです。
しかし月日が流れるのは早いもので、今年91歳になる母親はワガママが酷くなってまいりました。
元々の性格が「猪突猛進」の頑固者。
すべて自分の思い通りにならないと我慢できない人であります。

2~3歳の子供が物事に理解をせず「イヤイヤ」の一点張りの頃があります。
これは脳の中の「前頭葉」が発達しきれていない為だそうで、3歳を過ぎた頃から「我慢」という事を養っていきます。
高齢者は逆に段々「前頭葉」が委縮していき「我慢」ができなくなっていくのだそうです。
なぜか「猪突猛進」の性格は委縮してくれません!

たとえば「折り紙が欲しい」とします。
「折り紙を買ってきて」と言ってくれれば、何かの用足しのついでに私達が買って来ます。
しかし「折り紙が欲しい」という猪突猛進は、「30分位時間ある?」と聞いてきます。
何の用か?と尋ねると黙ります。
またしばらくして、「午後は患者さん沢山入っているの?」と聞いてきます。
これが1週間続きます。
挙句の果てに、自分のお財布を持って玄関でずっと待っています。
自分で買いに行きたいのです。

91歳を連れて買い物に行くと、決して30分では帰って来れません。
何が欲しいのか、何をしたいのか、私達は知っていますが、今はそれに対応ができないのです。
しかし、どうしても自分で買いに行きたいのです。

そして先日、うす暗くなってきた17時頃、母が施術中の治療院の戸を開け「ちょっと買い物に街まで行ってくるね」と言ってふらふら歩きだしてしまいました。
これはいけません、他人に迷惑がかかります。
患者様をお待たせして、猪突猛進を説得して自宅に連れ戻します。

長柄町のお客様より頂いた手作りひな人形とうとう第三者である患者様に少なからずともご迷惑をかけてしまいました。
私が一番恐れていることでした。
朝、業務前にお店が開いていればいいのですが、そうもいきません。
結局、私達の休日は私達の用足しが殆ど出来なくなってしまいます。

「認知症」という感じはないのですが、年相応のボケなのか、ワザとなのかそう言う症状はあります。
介護施設のデイサービスなどに行って、気持ちを紛らわすなどしてくれればよいのですが『わたしゃ~絶対にああいう所には行かない』と「頑固者」が意地を張ります。

高齢者がいるお宅では「課題」だと思います。
手術をして身体の機能を回復させ、飲み食いが達者になったため、どんどん健康になる感じです。
ボケとワガママもどんどん増していく感じです。

この件につきましては、また私の愚痴を聞いてください(笑
失礼いたしました<(_ _)>

追記:画像は長柄町よりお越しのお客様より”手作りひな人形”を頂きました♪

 

 

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