乳幼児のビタミンD欠乏性 くる病
21世紀の時代に「くる病」とは突然の病名にピンとこない方も多いと思います。
先日NHKのニュースで報道され、ビックリして少し調べてみました。
「くる病」(骨軟化症)とはカルシウムが身体に吸収されず、骨が軟らかくなって変形するもので、症状としては、発育不全(低身長など)・手足の変形・歩行障害などがおこる病気です。
子供の頃の発症をくる病、成人の発症を骨軟化症といいます。
原因としては、カルシウムを骨に取り込むお手伝いをする「ビタミンD」の不足が主だそうです。
ではビタミンDをどうやって身体に取り込むのか、ですがその前になぜビタミンDが欠乏してしまうのかを簡単にまとめて記述させていただきます。
近年、若い女性の間でビタミンDが不足している方が増えているそうです。
これは皮膚ガンや白内障などの影響が指摘されて、過度の日光浴は身体に害を及ぼすと言われているため、外で日光に当たる「適度の日光浴」までも少なくなった事が原因と言われています。
しかし「適度の日光浴」は実はとても大切で、この「適度の日光浴」により皮膚でビタミンDが形成されるそうなのです。
ビタミンDが不足している女性が出産し、母乳で赤ちゃんを育てる。
近年、母乳だけで赤ちゃんを育てるお母さんが増えています、楽楽屋にお越しの若いお母さん達も出産した病院あるいは助産師さんの方針でなのか、母乳だけの方がとても多いです。
もちろんすべてのお母さんの身体がビタミンD不足というわけではありませんが、「母体の栄養のバランス」が悪いと母乳だけで育った赤ちゃんの身体の栄養のバランスも悪くなってしまいます。
ビタミンDを多く含む食材は、魚・卵・きのこ類ですが赤ちゃんはまだこれらを食べられません。
そして、乳幼児の過度の日光浴はいけない!放射能の心配などもあり外で「適度の日光浴」をさせないご家庭が増えてきているのも否めません。
離乳食が始まり徐々にアレルギーなどの心配をするようになると、魚や卵はアレルギーがあるというお子さんが決して少なくないですね。
「適度の日光浴」をしないことで乳幼児の皮膚からビタミンDが作れず、食べ物からも吸収しにくくなると「欠乏性」となってしまうわけです。
実際にNHKで報道されたお子さんは、ビタミンDを身体に取り入れる薬の投薬を続けて、現在では根治したそうです。
ビタミンD欠乏性になると、多発性硬化症・Ⅰ型糖尿病・大腸ガン・乳ガンなどの発生頻度が高くなる、という報告もあるそうです。
「適度の日光浴」は身体に良い、というより必要なのですね。
食べ物にアレルギーがあるご家族がいる場合は、栄養士に相談されますように。