聞き慣れない病名ですが、もしかしてあなたの身体に起きている症状と似ているかもしれません。
インターネットで”胸郭出口症候群”と検索すると、”なで肩の女性に多い”と書かれているサイトが殆どです。
しかしなで肩の女性に限らず、前傾姿勢で一生懸命仕事や家事・育児をする私達の身体は、年齢と共に腹筋や背中の脊柱起立筋が低下してしまい、首が前に出た姿勢になりがちです。
すると首の下に位置する「鎖骨」に負荷がかかり「鎖骨が前転するように歪む」と手技療法では考えられています。
鎖骨が前転気味になると鎖骨の下にある第一肋骨との間にある「胸郭」という部位が狭くなってしまいます。
この「胸郭」という箇所に鎖骨下動脈・鎖骨下静脈があり、これらが鎖骨と第一肋骨との間で挟まれたかたちになり、神経障害と血流障害を引き起こしてしまいます。
主な症状としては、手指腕のしびれ・脱力感・首・肩・肩甲間部・胸部のうずくような痛み、そして手を上げる動作が苦しくなるなどです。
更にこの圧迫された状況が続くと自律神経が影響を受け、「頭痛やめまい」などを伴うこともあります。
動脈・静脈が圧迫されているため脳に酸素が運ばれにくく、激しい運動後や興奮するなどのきっかけで「過呼吸」や「パニック障害」に繋がる場合もあるそうです。
医療機関での保存的治療法
治療は、痛みを抑えるために消炎鎮痛薬や筋弛緩薬が処方されます。
そして腕を酷使せず、肩の周りの筋力をアップしましょうと生活の注意を受けます。
病院にもよると思いますが、ストレッチ法を教えてもらいます。
五十肩とは症状が違い腕は挙げられますが、運動をしても効果を得ず腕を1分ぐらいしか挙げていられないほど痛みしびれが強くなると、神経ブロックそして手術と言われてしまいます。
楽楽屋の手技療法での施術は
もちろん全身の強張りを緩めていきます。
そして呼吸器・首・鎖骨を施術していきます。
原因は鎖骨だけではなく、鎖骨に負荷がかかった全身の疲労・筋力低下と思われるので、委縮した身体をほどきます。
右の画像は私の鎖骨です、お見苦しくて申し訳ございません。
Bの左肩の鎖骨に対して、Aの右肩の鎖骨は突起が小さいのがわかりますか?
手技療法のお仕事の影響もあってか右側の腕・首・頭部のダルさ、痛みが続く時があります。
施術を受けながらストレッチをしっかりやって、自分の身体をお守りしております。