茂原市内よりお越しの30代の女性からのご相談です。

吐き気と頭痛が続き、食欲がない。
病院を3件変えてMRI検査・メニエール検査・目の検査・血液検査・胃カメラ・超音波検査などいくつもの検査を受けたけれど、原因がわからないと言われてしまった。
逆流性食道炎と診断されたこともあり、薬を1ヶ月飲んだけれど一向に回復しない。
挙句の果てに「ストレスでしょう自律神経失調症ですね」と言われ心療内科を勧められてしまった。
安定剤と睡眠導入剤を処方されたけれど、この薬は私の症状とは違う、こんなものは飲みたくない。
とにかく吐き気と頭痛が治まらない、胃の上「みぞおち」辺りが痛い。
「みぞおち」を圧したり背中を反らすと気持ちが悪い。


病院であらゆる検査を受けられて原因不明であったなら、怖い病気が潜んでいることではないので、それはそれで一安心と考えましょう。
しかし吐き気と頭痛は辛いです。
手技療法の仮説として、横隔膜が硬く委縮しているのではないかと考えられます。原因不明の吐き気と横隔膜
横隔膜とは、肺のための大きい筋肉組織で、胸部の肺と胃を含む臓器を真ん中で仕切っている役割を持っています。

横隔膜の委縮が吐き気の原因になる理由として。
横隔膜のすぐ下に胃があって、肺と肺の間を通る「食道」が横隔膜を突き抜けて胃に繋がっています。
横隔膜が硬くなると、食道を締めつけるようなかたちになり、気持ち悪くなると考えられます。
そして横隔膜の収縮で肺呼吸や腹式呼吸をするため、横隔膜が硬くなると呼吸が浅くなって酸素不足になり、頭痛や吐き気に繋がることも考えられます。
胸と胸の間の「みぞおち」辺りを指で圧してみて、もし硬かったり胃に圧迫を感じたり、気持ち悪くなるようならば横隔膜の異常が考えられます。
そして自分ではなかなか出来ませんが、「みぞおち」と同じ辺りの背中側を圧すと、やはり硬くなっているはずです。
おそらく背中から肩も首も凝っていることでしょう。
本人は吐き気の症状が優先して、背中の張りや肩こりの自覚症状はあまり感じないため、全身の強張りが進行してしまいます。


楽楽屋のカイロプラクティック・オステオパシーを取り入れた整体治療

あまり専門用語を並べても読んだ方がわかりにくいと思いますが、身体の中心部にある横隔膜にアプローチするため、施術の手順を記載させていただきます。
手順として、全身を丁寧に弛緩して胸椎(背中部の背骨)の調整から行います。
この施術で背中が緩まないようなら、上部腰椎(腰の一番上の背骨)と「仙骨」を調整します。
「仙骨」は背骨の一番下のお尻の真ん中にある骨ですが、呼吸と大きくかかわる部位なのです。
そして頚椎(首の背骨)を調整して、横隔膜の緊張を解きます。

上記の30代の女性は、6ヶ月位続いた吐き気と頭痛で求職していたけれど、1度の施術で職場復帰されました。
但し、職場にはストレスがたくさん待ち構えているため、現在は1ヶ月に1度の施術を続けながらお仕事も頑張っております。

症状によりますが、1度の施術で吐き気がずいぶん治まった方もいらっしゃいます。
しかし、「なぜこうなったのか?」と質問されるのですが、私も答えに悩んでしまいます。
病院で言う「ストレスでしょう」という答えになってしまいます。
それならば、少しでもストレスに強くなる為に、生活のリズム(自律神経)を整えていく事が大切だと思います。
出来ているようで出来ていないのかもしれませんよ。

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