脊柱側弯症 小・中学生のうちに?脊柱側弯症の茂原市内の中学生

側弯症には、生まれつき椎体(背骨)に奇形があるなどの原因からなる「先天性」のものと、学童期や思春期などの成長と共に発症して進行する「特発性」のものがあります。
そして日本では「特発性」の学童期側弯症と思春期側弯症が最も多く、その殆どが女の子に発症しているそうです。
千葉県茂原市内より楽楽屋にお越しの右側側弯の小学校5年生の女の子を検査してみました。
彼女はドクターの指示で矯正用の大きい樹脂系の装具(コルセット)を24時間装着しています。
確かに背骨は側弯を発症しているものの、身体全体が右に反る様子がうかがえました。
これは私達中高年の身体に表れる、いわゆる「生活習慣からくる身体の歪み」に良く似たもので、左側の骨盤が上がり、右の肩が大きく上がっているものでした。
勉強中や字を書く姿勢をお母さんに聞いてみると、黙ってしまい小さい声で「ふだん見てないのでわかりません」とのお返事。
しかたがないので本人にノートと鉛筆を持たせ字を書いてもらうと、右の肘を大きく前に突き出して、背中を右に丸める姿勢で書いているではありませんか。
そして施術台を机代わりにしたためか、足元は横座りになっています。思春期型側弯の原因と考えられる姿勢
本人に聞いてみると、この横座りがとても楽(居心地が良い)らしく、反対の右側に脚を出しての横座りはやりにくいそうです。
右側にお尻と身体を寄せて両足を左に投げ出した形です。
あまりにもこの姿勢が板に着いているので、突き詰めて話をきいてみると、いつもこの姿勢で家で宿題をやっている事が判明しました。
学校から帰って来ても両親が仕事で留守の為、居間の座卓でこの姿勢で宿題やゲームをやっているそうなのです。

施術茂原市内の中学生の脊柱側弯施術

確かに側弯を発症している背中部は筋肉を緩めるだけの整体施術に留め、ごく一般的な生活習慣による身体の歪み、骨盤の歪みを改善させる施術のみをカイロプラクティックを用いて試みました。
施術後、骨盤の高さが左右揃い、右肩の大きなせり上がりが殆ど落ちつき、きれいな肩のラインになりました。
Tシャツの上から見た限りでは、「右の肩甲骨の凸型のせり上がり」こそ感じますが、この子に矯正用の装具が本当に必要なのかな、と思わせる姿勢にお母さんも驚いておりました。
この事例はたまたまの事かもしれませんが、このような可能性は十分考えられます。
整形外科の専門医が言う「特発性」の”原因不明の側弯”は、生活習慣の中に潜む「誰も気にしてくれない普段の姿勢の悪さ」にも原因があるのではないでしょうか。
側弯症を発症しているため身体が疲れやすく、身体を何かにもたげたくなったり、横座りがとても楽だったり、居心地の良い姿勢(ポジション)を選んでしまいます。
それはそうですよね、小学生ですもの。
ただし、これが進行に繋がるように思います。
本人に痛みなどの自覚が殆ど無いこの病気は、親御さんが意識しなければ誰も気づく事はありません。
そのため学校で小学校5年生位から(自治体による)学童期・思春期側弯症を早期に発見するために「モアレ」検査を行っています。
千葉県では予防医学協会のモアレ法を用いた検診方法を行っています。
しかし検診をする医師が必ずしも整形外科医とは限らないらしく、見落とされてしまう場合もあるそうです。
そして学校での検査で発見できるものは全体の5~6%にすぎないそうです。
モアレ検査によって「要再検査」といわれたら必ず専門医の診察を受けてください。
専門医より、「まだそれほど心配するほどの側弯ではないので、少し様子をみましょう」 と言われたら。
確かに心配するほどの状態ではないのかもしれませんが、その”様子をみている期間” に進行する可能性は十分あります。
医療機関から日常生活の注意点などしつこく聞いて実行しましょう。

ご相談ください。 0475-22-7147

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