わたくし事ですが(*’▽’)

 2年と4ヶ月前に、50歳の手習いで始めたお書道なのですが。
先日の昇段試験で三段をいただく事ができました。
趣味でも仕事の手技療法でも自分が『ハマりさえすれば』それはそれは夢中になり突き進んで行く「おめでたい性格」のわたくしです。20151010 書道 漢字 三段
 何かを始める前、まずは当然その「何か」に対して興味を持つことがとても大切ですね。
よく観察し、自分に出来そうかどうか検討します。
ひとりで手軽にできるものか、費用はどのくらいかかるのか、スポーツであれば危険はないか、なども含めて吟味します。
お書道の場合、教室に通って「教わる」ものであろうと思っておりましたので、ひとりで手軽にできるという感覚よりはその名の通り「字を習う」ものだと解釈しておりました。
逆に週一回書道教室に通っていくことで、おのずと字が上手になるのであれば、これは趣味ではなく「正に手習い」だなと勝手に判断いたしました。
当然、教える方もプロの方なので、私程度の下手クソも程々にお上手な人にも、それなりに教えてくださるのだろうと、今思えば「教えてくださる先生まかせ」という気持ちだったように記憶しております。

 楽楽屋のお客様の情報で、茂原から車で25分程の上総一宮町の書道教室にお世話になることに致しました。

初日はガイダンスのようにお話の時間を設けてくださり、ここで「習字」と「書道」の違いを知り目からウロコというかメガネが落ちてしまいました。

習字と書道の違いにつきましては私の浅い知識で語る事もできませんので、ザックリと申しますとお習字は中学生まで、お書道は高校生以上の一般対象で、中国の古典を学ぶものなんですね。

そして「毎日のように筆を持ち稽古をしている人ほど上達します」と、当然のお言葉をいただき、「教えてくださる先生まかせ」という甘い気持ちが跡形もなく吹っ飛んでいきました。

「まぁ最初からできる人なんていませんから」とのお言葉でやんわりと始めてみる事にしました。

狩猟民族の感覚が強いのか、やったらやっただけの成果が欲しくなってしまうものです。

月に1度昇級試験があり10級から上がっていきます。

業務の忙しさを理由に練習量の少ないものを提出すると当然落ちます。

「今回は相当練習したぞ」という自信満々の作品を提出しても理由わからず落ちます(>_<)

創設70年の書道芸術院という受講者が多い会派のためか、評価されなかった理由を教えてもらえません、これが納得いきませんでした。

私は「ここがこうだから、こうなるのだ」と理屈を知りたいのですが、師匠は「済んだものは終わり、次!」という方なのです。

だんだん昇級できなくてあたりまえ、みたいな感じになってまいりました。

6級から3ヶ月上がれなくてヘソを曲げていた時期に、師匠が筆を変えるよう提案してくださいました。

とたんに4級までスイスイと行くじゃないですか(感動

弘法様も実はすごく筆にこだわっていたそうです(*_*)

ただ中々上手に書けずに悶々としていると、やる気が失せます。

しかし私の好きな「道具を使いこなす」という事に目線を変えて、師匠の筆運びを観察してみたら、得るものが多くなりました。

視線は職人さんです。

そうなんです、書く姿勢、手首の使い方、わきの下の使い方、字により筆の選別、墨の硬さなどにより仕上がっていくものが変わります。

「おもしろいじゃん」。

で、「ハマり」となってきました。

おかげさまで、年に1度の昇段試験に於いて、漢字の部で三段をいただくことができました。20151010 書道 かな ペン字 特級

一緒に始めた「ペン字」の部と、1年後に始めた「かな」の部で特級をいただきました。

よほどペン字は難しいものです(;一_一)

そして「川崎さん、もう三段なのだから」 ああしなさい、こうしなさい、自分で調べなさい 「もう三段なのだから」と師匠はスキルを上げにかかってまいりました(@_@;)

あのう~、昇段試験に向けて2ヶ月も同じ課題を集中的に稽古した中で、一番上手に書けた作品を提出して評価して頂けたわけで、何でもできる訳では決してありませんのですよ。

そこは師匠様 “ご存じの筈” と思うのですが…

そんな私の思いを口にする間もなく、新しいデカイ課題をいただきました。

師匠:「これ書きなさい、書けますよ、もう三段なのだから」。

二段をいただいた頃から少しづつ感じていたのですが、厳しくなりました…

 

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