ドキドキのおのぼりさん、人当たりの良い丁寧なスタッフに見守られ
訃報が届いたのが10月1日の午後でした。
従妹からの電話で親しい叔父が亡くなりました。
まぁ男性の88歳と言えば”天寿全う”で年齢的には申し分ないのですがね。
ここで「天寿全う」と言う言葉の意味を丁寧に知りたくて調べてみました。
意味としてはだいたい分かっているつもりなのですが、人に聞かれた時にさらりと答えられるように知っておいた方が良いと思ったのです。
来年還暦なので大人としてね!
で、意味を簡単に言うと、
「天から授かった寿命を生き尽くして死ぬ。 十分に長生きして死ぬ。」
だそうです。
調べるまでもなかったな。
「平日に東京で家族葬を行う」と言うので行ってまいりました。
さすがにオリンピック直後の、感染者5000人だの6000人だのという状況では、いくら親しいとは言え二の足を踏みます。
しかし緊急事態宣言も解除され、前日の東京都の感染者が120名程だったため、”おのぼりさん”いたしました。
ちなみに当日の東京都の感染者数は80名でした。
公共の交通機関は心配なので、自動車で行きます。
首都高の用賀インターで降ります。
高速道路を降りるまでは、何の問題もありません。
問題は都内の一般道です。
道を2回曲がったら、もう帰りの道がわかりません!
袖ヶ浦ナンバーの田舎者が、東京のど真ん中でウロウロすると危険なので、時間に余裕を持って行動します。
結局、朝の首都高の大混雑も考慮して、7時40分に桜新町の葬儀場に到着してしまった。
葬儀は10時30分からです(笑
この時点で田舎者丸出しです。
と思っていたら、葬儀場に見慣れた山梨ナンバーの車が停めてあるじゃない。
山梨に住む私の従兄の車です。
聞けば6時30分に着いたそうです。
私の上を行く田舎の人です(笑
8時を過ぎ、転送で整体のご予約の電話が鳴り始めました。
理由を言ってお断りするのも、コロナ禍にせっかくお電話をくださったのに、申しわけない気持ちです。
人当たりの良い女性だけのスタッフにより、式が進行されていきます。
棺に花をたくさん手向けてお別れの場面です。
叔父が生前「山梨の妹の家の柿が食べたい」と言っていたらしく、叔母(妹)が自宅から捥いできた柿を棺に入れようとしたら、女性スタッフが叔母になにやら話しかけ、柿を持ってスタッフルームへ行き、2分程で柿をきれいに剥いて食べやすい大きさに切って、紙皿に盛り付けて持ってきました。
女性ならではの気配りと言うか、「都会だなぁ」と感じました。
朝早くから田舎者が入り込んで行っても快く対応してくださり、最初から最後まで”イラッ”とする場面が1度もありませんでした。
茂原市あたりでは、ちょっとそういう場面がありますよね。
見習っていただきたいと思います。
余談です。
火葬は代々木にある代々幡斎場で行いました。
桜新町からマイクロバスで30分です。
東京の道はグダグダです。
おまけに近隣の住民の意見で、霊柩車が走ってはいけない道があるそうで、遠回りをして斎場に入りました。
住民の皆さんのご意見が通るのですね「都会だなぁ」。
そして火葬場に入った瞬間、息をのんで声が出ない状況を目の当たりにしました。
茂原市辺りの火葬は殆ど長南聖苑でおこなわれ、火葬炉はたしか2基だったかな。
今、私の目の前に火葬炉が10基あります。
フルオープンです。
9基がフル稼働しています。
遺影を抱いたご家族が既に9件いらっしゃいます。
「都会だなぁ」と感じました。
10時30分からの葬儀に間に合うように