膝が痛いので5年程正座をしていない

千葉県茂原市のお隣の長生村からお越しの60歳の女性です。

55歳頃から習い始めた武道を一生懸命頑張っておられます。

1ヶ月前から左膝が痛み出し、左側の腰からお尻周辺も痛むとのことです。

拝見すると左側の膝蓋骨(膝のお皿)が外側を向いています。
1ヶ月前から痛み出したとは言うけれど、これは今日や昨日の症状ではない。

彼女が習っている武術の特徴を私は知っています。膝の施術
慣れずに夢中にやると左膝に負荷がかかるスポーツです。
しかし体幹をしっかり鍛えて稽古をすれば、身体の偏った負荷にはならないはずなのですが…
きっと指導者に褒められてうれしくなって夢中でやっちゃうのでしょう。

丁寧にお話を伺うと、現在昇段試験に向けて必死なのだそうです。

正に、やればやっただけ成果に繋がると信じて突っ走る中高年です!


もっと前から左膝が痛かったでしょう?と伺うと、「はい、5年前から痛いから正座はしていません」とのお返事、ヤッパリ。

武道のため正座は欠かせないのでは?と質問すると、「最近では身体が不自由な人も運動する時代なので、痛い方の脚をかばって中途半端な座り方をしても、誰も何も言いません」とのお返事でした。
なるほど、国を挙げてパラリンピックを推奨している事もあり、周りの目線は温かいものなのですね!



膝裏の内側と前側の膝蓋骨の上外側に水が溜まっています。
それよりも左脚の股関節が外に開いています。

肩と背中を施術して腰部を緩め、骨盤を調整して股関節をおおよそ揃えます。
そして膝の水を少し減らして、膝蓋骨を調整しました。

嫌がる彼女を促し、私が身体を支えながらゆっくりと正座をしてみます。

正座が出来た! もちろん曲げていると膝が痛いけど「5分なら座っていられます」との事なので、5分の正座が毎日のストレッチとなりました。

感動している彼女の帰りの後姿がかっこいい!

まだ60歳だもんね、動く関節は動かし続けないと。

画像はイメージです<(_ _)>

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