膝の痛みの傾向
おおよそ60歳代後半くらいから70歳代前半くらいの年齢の方が、膝の痛みで整体施術を受けにお越しになっております。
そしてその殆どの方が、痛い側の下肢がO脚というか外側に開いています。
痛くない側の”膝のお皿”は正面を向いているのに対し、痛い側のお皿は外を向いているのです。
私の記憶では、千葉県茂原市近郊の田舎でも今から40年程前から生活が、欧米化寄りになってきました。
洋式のトイレになり、ソファーベッド・テーブルと椅子での食事と寝具はベット、それにより膝を曲げ込む姿勢が無くなってきました。
徐々に便利さ手軽さを求めて行くうちに、しゃがんだり正座などの姿勢が不要な生活になってきたように思います。
現在、60歳代後半くらいから70歳代前半くらいの年齢の方々が、当時20歳代で流行の先端を進んでいた時代ですね。
もちろん生活スタイルは個人差があるので、全ての方が同じ様式という訳ではありません。
今膝が痛くて困っている方々に同じような徴候を感じます。
「そういえば50歳くらいの頃から、お尻から太ももの辺りが重く感じていました」
「15年くらい前から正座はしてません、できません」
「以前は歩くのは痛くなかったけど、膝を曲げると痛いから曲げないようにしていました、今は歩くのも痛いです」
「最初は右の膝が痛かったのだけど、今は両方痛いです」
「前は整形外科に行ってたけど、今は近所の整骨院に通ってます、でも全然良くならなくて」
整形外科をやめて整骨院に通う理由を聞くと、整形外科のリハビリは予約で行けない日があるけど、整骨院はいつでも見てくれるからだそうです。
傾向としてこのような意見が多いです。
既に痛くて苦しんでいる方々にはできる限りの施術と、生活のアドバイス、そしてストレッチを提案しています。
医療技術のお話もして、人工関節の手術の実情と言うか、手術をされた方の体験談を私が代わりに説明するなどもしております。
町の個人医ではなくて、総合病院の整形外科の医師が「”変形性膝関節症”で手術しかない」と診断されたならば、整骨院に100回行っても良くなりません。
今の医療は決断を本人に任せます、こうするべきだと言ってくれません。
恐いけれど人工関節の決断を本人がするしかありません。
そうならないために、脚のだるさ、腰の重さなどを感じて、それが長引くようなら良い施術を受けられるようおすすめします。