鱚にハマる1
釣り歴36年、今さらキス釣り!
”釣りは鮒に始まって鮒に終わる”と言われたことがあります(コトワザかな)
少年が近所の川で手軽にできる釣りが「鮒」釣りです。
そして釣りを趣味とした人生を送るのなら、行動力や経済力に合った多彩な釣りを経験するでしょう。
やがて歳をとって、自分の行動力や体力に合った静かな「鮒」釣りで終わる、と言う意味と解釈しています。
無趣味人間の22歳だった私は”手軽にできる釣り”と思い、車で20分位の距離にある九十九里海岸での投げ釣りを始めました。
憶えていくうちに、それなりに釣れるので楽しくなり、やがて南房総での”ふかせ釣り”をメインにやるようになり、今日に至ります。
現在も”ふかせ釣り”がオフシーズンの夏季は、九十九里海岸での投げ釣りをやっています。
もちろんそれなりに魚は釣るのですが、何となく物足りなさを感じていて、もう少し「スリル」というか「攻める」というかそういう欲望がいつもある感じでした。
”ふかせ釣り”という種目が「攻めとスリルが満点」だからなのでしょうね、きっと!
九十九里海岸でのターゲットはイシモチがメインです。
時々シロキスも回遊してきますが、殆ど出会いません。
家族もイシモチに少し好感度が下がってきているようです。
九十九里海岸での釣りも、南房総での”ふかせ釣り”も、どっち着かずの11月2日に何となく釣りの先輩に電話をして様子を伺ってみました。
彼は半端無く長電話魔です。
身構えます。
しかし経験と釣技と行動力と情報量は”すこぶる人”です。
私は釣りに於いて尊敬している人が2人いるのですが、彼はその1人です。
1時間30分かけて知り得た情報は「南房総でのキス釣り」でした。
『とにかく言われたようにやってみる』私の性格です。
九十九里海岸での釣りに使っている道具がそのまま使えるので、あとは仕掛けを用意すれば良いだけです。
とは言っても自作にこだわる釣り師としては、老眼でキス釣りの仕掛けを作るのは大変です。
整体の仕事の合間の、お昼と夕方と3時間かけて4本作り、茂原市の大芝方面に移転して遠くなってしまった「アタック5釣り具店」で餌を買って準備完了。
釣果の方はキスは群れで行動するらしく、先輩が釣った時と群れが違い、やはり貧果となってしまいました。
しかし南房総のサーフでは、御年80歳近い爺さん達が、センスの良い道具で綺麗なキャストを繰り返しています。
かっこいいのです。
仕掛けも丁寧で綺麗でオシャレなのです。
九十九里海岸で出会う爺さんたちと違う生物です。
昨日、LEDライトを手元に照らして、老眼鏡を掛けて”必死”で作った私の仕掛けなど見せられません!
釣りは「鮒」に終わる?
「なんじゃそりゃ」と言った感じ!
明日、死ぬ前日までサーフでキャストしていそうです。
私はこの爺さんたちに負けられないので、しばらくシロギス釣りに夢中になりそうです。