人とのつながりを築く手技療法

 地元の千葉県茂原市で手技療法の施術をさせていただくようになって、20年目となりました。
当初は技術的にも “荒削り”であった為かご利用者様も少なく、試練の毎日でした。
しかし整体、カイロプラクティックというものが珍しい時代でしたので、興味本位でお越しのお客様もいらっしゃいました。
 徐々に時代が移り変わり整骨院が飽和状態となり、”そこ”に身体の回復が期待できなくなってきたことを実感する方々が、カイロプラクティックに目線を向けてくださるようになってきました。
私が40歳の時、肩の痛みを訴えて50歳の男性の患者様がお越しになりました。
当時、山武郡大網白里町、現大網白里市のFさん。
Fさんは50歳、正に絵に描いたような五十肩でした。
「2件の整骨院を試したけれど話にならないので此処に来ました」。
そう言われると「なんとかしなくては」と緊張が走ります。
その頃私にできる全ての施術を一生懸命させて頂いたのですが、一向にFさんは良くなりません。
自分が学んだ五十肩の施術技法が効力を発揮しないのです。
しかしFさんは、一生懸命施術する私に関心を抱いたのか、毎週通ってくださいました。
Fさんの肩はおおよそ半年後痛みは取れたのですが、可動域が以前ほどではありません。
そして「まあ、こんなもんでしょ50歳だし」と私に笑顔を向けてくださった事を忘れません。
  あれから10年、自分が五十肩になり確かに学んできたことが自分の肩の激痛に効かず、悔しくて勉強し直しました。
と言うか「独学で編み出しました」(^^)
 Fさんとは細く長くですが、今でもお付き合いをさせていただいております。菊とミツバチ

Fさんが働き盛りの50歳の時から、定年退職を迎えられて、少しのんびりされて後、再雇用でお勤めされる「人間模様」を見させていただきました。

定年退職の時、「俺はもう一切仕事はしない!」と仰っていたのに、やはり退屈なのでしょう週3日のお勤めに行かれてました。

勉強になります。

現在は家庭菜園に夢中になっておられます。
「健康」に意識のある方です、時々楽楽屋にお越しになります。
良い御縁です。
 これからも人の心に届く施術を、信念を持って続けてまいります。

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