足が吊る(前編)

  今年は近年では比較的暖かい冬ですね、天気予報では関東地方は平年並みと言ってます。

茂原のローズマリー

千葉県茂原市は日中10℃を超える日が続いておりとてもたすかります、毎年平年並みでお願いします!
 30歳代の若いママさんから80歳代の先輩方が、毎日様々な体の不調を抱いてお越しになります。
肩こり・頭痛などもとても多いですが、運動不足になりがちなこの寒い季節は「腰から下肢の痛み」が日常生活を妨げているようです。
整体施術中に思い出したように「最近足が吊るんです」と訴えてくる方がとても増えております。
 私たちの足は、ふくらはぎの筋肉が縮むとその代わりにアキレス腱が伸びる構造になっています。
そして、ふくらはぎの筋肉が縮もうとするとき、アキレス腱にある腱紡錘(けんぼうすい)という器官が働き、腱の伸びすぎを制御してくれます。
それと同時に腱紡錘がふくらはぎの筋肉に「あまり縮むな!」と指令を出してくれます。 
もう少し解りやすく言うと、腱紡錘(けんぼうすい)は、ふくらはぎの筋肉の収縮に対しその収縮を抑え、アキレス腱が伸び過ぎずお互いに良い状態であるようにバランスをとってくれているとしましょう。
しかしこの腱紡錘は「冷え」「運動のしすぎ」「脱水」などによってその働きが低下しやすくなります。
「冷え」「運動のしすぎ」「脱水」などによって腱紡錘の働きが低下しているときに、これまた「冷え」「運動のしすぎ」「脱水」などによって縮んだふくらはぎの筋肉が収縮を多く続けてしまうと、腱紡錘からの指令が届かず足が吊ってしまうのです。
 寝ているときも、ふくらはぎの筋肉は少し収縮した状態になっていることが多く、しかも腱紡錘の働きが低下しています。
このため、睡眠中は足が吊りやすいのです。 
 私たちは「冷え」「運動のしすぎ」「脱水」と言われるとピンと来ないですよね、自分には当てはまらないと思いがちです。
「冷え」ですが、無意識に足首を冷やしている方をよく見かけます。
季節を問わず靴下を履かない、ふくらはぎを出したデザインのズボン、くるぶしまでの薄い靴下などです。
「運動のしすぎ」ですがこれこそ思い当たる節がないですね(笑
実は逆に言うと、運動不足によりアキレス腱の伸縮能力の低下が大問題なのです。
運動のしすぎは確かにふくらはぎの筋肉の収縮を引き起こします。
しかしその運動をあまりしていないとなるとアキレス腱そのものが硬くなり、睡眠時の「少し収縮しているふくらはぎの筋肉」に対しアキレス腱の伸縮が追い付かない場合が想像されます。
「脱水」は、一番多くありがちで油断しているところです。
たとえば緑茶・コーヒー・紅茶などのカフェインを多く含む飲み物を摂取しても水分補給にはなりませんね。
これらカフェインの多い物は利尿作用があるため、返って体内の水分をオシッコで体外に出してしまいます、「脱水」です。
体内の水分が少なくなると血液が濃くなり筋肉が収縮しやすくなります、血栓もできやすくなるため脳梗塞や心筋梗塞などの命にかかわる事態につながる事もあるため要注意です。
足が吊るのは「脱水」の危険信号である場合もあります、水分を小まめに摂取されますように!
  --つづくーー

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