良き師匠との出会い
20代後半から腰を痛める30代前半にかけて、お金を稼ぐ事に執着し自己流でガンガン働いておりました。
業務内容は外溝工事の職人さんです。
朝早くから茂原の自宅を出て、千葉県中を走り回ってました。
重い物もなんのその、雨の中でも泥だらけで働く事に「得した気分」を感じるほど無我夢中でした。
「身体は働くためにある、使ってなんぼ」と頑張っているうちに、その身体を壊してしまいました。
自己流の無鉄砲が災いしたのです。
何の世界にも上司がいて、先輩がいて、良い面悪い面、危険な行為などを教えてもらって徐々に一人前になっていくものを、深く反省いたしました。
しかしこの人生の危機をチャンスに変えて、自分のような腰痛で悩む人に健康のアドバイスをさせて頂く仕事の存在を知ることができました。
今度の整体の仕事は、まさか自己流と言うわけにはいきません!
ここで縁あって自分の師匠に出合えたわけですが、「この仕事は人の身体です、絶対に健康被害などを起こしてはいけません、その為には貪欲に学びなさい」と強く命ぜられ長い稽古がはじまりました。
手技療法は人の身体に触れる為、失敗は許されません。
その為とても良く頭で理解して、自分の身体がブレないよう身体作りをして、受講生同士、友達、家族、親戚等を練習台にして、始めて他人様に触れる勇気を養っていくしかありませんでした。
とても良い思い出です、良い思い出だと心から思えるのです、大切なことです。
少しお話しがそれますが、50歳を迎え歳相応の字を書けるようになりたい、とずっと考えておりましたところ、またまた良き師匠に出合えることができました。
これもご縁ですね、感謝いたしております。
書道を習い始めて今月でちょうど一年になります。
すると徐々に書道業界の実情もうっすら見えてきて、一般的な書道塾の先生は「漢字」は教えられるけど、「かな」は教えられない、という方が多いそうです。
さらに「漢字」の中でも先生の得意とする「書体」でしか教えてもらえない場合も少なくないそうです。
私の師匠は殆どの「書体」「かな」「ひらがな」を教えて下さる希少な実力者です。
私事ですが、当初一年で2級を取得する事を目標にしておりました。
先日、5月分の月例試験の作品を提出に一宮町の教室へ伺ったところ、先月の試験で「特級」に昇級しておりました。
私のお世話になっている書道芸術院では、特級とは1級の上の階級です。
1級→特級→優級→秀級→初段と段位まではまだまだ険しいのですが、3級からの3階級昇級という事が滅多にない事らしく師匠も大変喜んでくださいました。
一年での目標を二つ飛び越えてしまいました。
師匠に恵まれたおかげです、そしてせっかくなので「貪欲に学ぶ」習慣をこれからも貫き通すつもりです。
もちろん手技療法もまだまだ勉強中です!